후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
丹後守は自分で自分のことを言っているようです。丹後守としてこんなに話がはずんでゆくのは、これまた珍らしいくらいでした。
「あの時分、島田は鉄砲玉じゃという渾名があったそうな、それは、行ったきりで戻って来ない、つまり、こちらから話をしかけるとそれを受け入れるばかりで、手答えがないのじゃ」
「ただいまも、その通りでござります。それ故に島田は奥行が知れぬと申す者もござります、剣術ばかりで、頭は空じゃと申す者もございまする」
「そうでござろう。拙者の邸に足をとどめておられる頃も、夜更けまでじっと考えていて、修行者が来ても立合いということはほとんどせぬ、強いて立合いを望むと、こうして相手の面を、しばらくじっと見ておるじゃ、そうしてニコリと笑って、立合いはせんでも勝負はわかっているとこう申して、それきり。これには相手も弱った」
「しかし、めざましい立合いも一度や二度は、あったことでござりましょう」
「いや、およそ一カ月の間に、一度も左様なことはない、ただ一度、拙者と槍を合せたことがござる」
「あ、槍の御高名を承わりました。それ故、一手の御教授を下し置かれたく推参致しました次第でござりました」