후리가나로 읽는 일본 고전
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면
それは神保町近くの学生町の、飲食店のゴタゴタと軒を並べた、曲りくねった細い抜け裏の様な所にある、一軒のみすぼらしいレストランで、二階の六畳が貸間になっていたのを諸戸が借り受けたものであった。私が急な梯子を上って行くと、大きな雨漏りのあとのついた壁を背にして、赤茶けた畳の上に、いつになく和服姿の諸戸が、ちゃんと坐って待っていた。
「汚い家ですね」
と云って私が顔をしかめると、
「態とこんな家を選んだのさ、下は西洋料理屋だから、出入りが人目につかぬし、このゴタゴタした学生町なら、一寸気がつくまいと思ってね」
諸戸はさも得意らしく云った。
私はふと、小学生の時分によくやった探偵遊戯というものを思い出した。それは普通の泥棒ごっこではなくて、友達と二人で、手帳と鉛筆を持って、深夜、さも秘密らしく近くの町々を忍び歩き、軒並の表札を書留めて廻り、何町の何軒目には、何という人が住んでいるということを諳んじて、何か非常な秘密を握った気になって悦んでいたものである。その時の相棒の友達というのが、馬鹿にそんな秘密がかったことが好きで、探偵遊びをするにも、彼の小さな書斎を探偵本部と名づけて、得意がっていたのだが、今諸戸がこの様な所謂「探偵本部」