일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ことうのおに

孤島の鬼

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 孤島の鬼(ことうのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 181,795자 · 359화면

아오조라 문고

と、とがめる様に云った。

そのあとから、母親が這入って来て、部屋の隅にあった行燈を持ち出し、老人と私達の間に置いて、火をともしたが、その赤茶けた光の中に浮上った怪老人の姿は、梟の様に陰険で醜怪なものに見えた。傴僂で背の低い点は、母親とそっくりだったが、その癖、顔丈けは異様に大きくて顔一面の女郎蜘蛛が足を拡げた感じの皺と、兎みたいに真中で裂けている醜い上唇とが、一目見たら一生涯忘れることが出来ない程の深い印象を与えた。

「一度家が見たかったものだから」

と、諸戸はさい前母親に云った通りを答えて、傍の私を紹介した。

「フン、じゃあ貴様は約束を反古にした訳だな」

「そういう訳じゃないけれど、あなたに是非尋ねたいことがあったものだから」

「そうか。実は俺の方にも、ちと貴様に話したい事がある。マア、いいから逗留して行け。本当を云うと、俺も一度貴様の成人した顔が見たかったのだよ」

私の力では、その時の味を出すことが出来ないけれど、十何年ぶりでの、親子の対面は、ざっとこんな風な、誠に変てこなものであった。肉体ばかりでなくて、精神的にも、どこか片輪な所があると見えて、言葉や仕草や、親子の情という様なものまで、まるで普通の人間とは違っている様に見えた。