후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
末期的な役者の似顔絵と、人形を抱く娘の像の二つを発見して妙に執着を持った。私は多分一枚五〇銭で買ったと記憶する。それが病みつきでとうとうガラス絵とは妙な仲となってしまった。
私は香具師がする演説に感心してしばらく立ち止まって聴く。大根の皮をむく機械など使う手練の鮮やかさは、ついその役にも立たぬものを買ってみたくさせるだけの才能がある。あるいは猿股の紐通し機械を売る婆さんは猿股へ紐を通しては引き出し、また通しては引き出している。私は時に猿股の紐がぬけた時、あれを買っとけばよかったと思うことがある。さてその前へ立った時、どうも買う勇気は出ない。あるいは暗い片隅でさくらが役にとられた顔つきで珍しくもない万年ペンを感嘆して眺めている。その姿を見ると私はそこに夜店そのものの憐れにも親しむべき心を発見する。その他、悪資本家退治の熱弁のお隣で木星の観測だといって遠眼鏡を覗いている。それらの浮世雑景の中をまたその点景の一つとなってうろついていることが私自身の浮世でもある。
(「大阪朝日新聞」昭和五年七月)
立秋奈良風景
奈良、大和路風景は私にとっては古い馴染である。