후리가나로 읽는 일본 고전
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
吉川 英治의 平の将門(たいらのまさかど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 232,193자 · 463화면
――年少、都へ遊学に出た日の第一夜から、八坂の暗闇で知己となった悪の友。ニガ手という先入主も抜けないのだ。
「どの壺か」
と、彼は、将文を案内に、その棟へ行ってみた。
なるほど、廊を渡ってゆくまに、もうたいへんな声が聞える。不死人や連れの者のだみ声に交じって、キャッキャッと笑う女たちの嬌声やら何やら、まるで旗亭の一室といったような騒ぎである。
「おう、不死人。来ていたのか」
彼が、そこに現われると、男たちの顔、女たちの眼、一せいに、彼を振り向いて、そしてやや居ずまいを直した。
「やあ、戻ったか。おん主」
と、不死人は、さっそく、杯を洗って、
「まず、ここへ」
と、席をすすめて、一応の辞儀やら、一別以来の旧情をのべてから、さて、にやにやといった。
「ときに、相馬殿(彼も、以前のような呼び捨てをやめて、世間でいうように、そう呼んだ)――そこにいる女性をお見忘れはあるまいの。……おい、何を黙って、はにかんでおるのだ。はるばる連れて来てやったものを」
と、草笛を指さした。
将門は、さっきから彼女の横顔を、まじまじ見ていたところである。眸が合った。女の顔は、ぱっと紅くなった。