일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면

아오조라 문고

それは御心配で御座いますな。いやもう、そういう時の御心持には十分同情が出来ますよ。私はいま家内の遺骨を携えて家内の郷里の大津まで行くところです」

私はそれをきいて何となくぎくりとした。そうして思わずもその人の顔を見つめた。

「御母さんの御病気のときに、こんな縁起のわるい御話をしては大へん失礼でしたな」

「いいえ、私は縁起とか何とかを決して信じません」と私は笑いながら答えた。

するとその人は急に真面目な顔つきをして言った。

「私も以前は、縁起だとか、物の祟りだとかを信じなかったのですが、こうして家内に死なれたり生れもつかぬ不具者になったりしますと、やはり、そういうことを信じないではいられなくなりましたよ」

私はこの言葉をきくと妙な感じに襲われた。というのは、平素私は迷信を一切排斥していたのであるが、今日母の危篤の電報を受取ってからというものは、何となく迷信を斥けることが出来ぬようになって、実をいうと先刻、この人から、妻の遺骨云々のことをきいたとき、何だか母が死んでしまいそうな気がしてならなかったからである。

「奥さんは最近におなくなりになりましたか」と、私はしんみりした気持になってたずねた。