후리가나로 읽는 일본 고전
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면
留置場の対話
素人を捜査に加えるということは異例ですが、如何なる手段を講じてでも、早く犯人さえわかればよいのですから、署長もあなたの願いをきくだろうと思います」
こう言って刑事は立ち上った。
「どうぞ、よろしく願います。これから私は食事をすまして、後刻警察署へ出頭致します」
留置場の対話
それから二時間の後、戸針康雄は、××署の一室で、彼の初恋の女と話して居た。
丑村刑事の尽力と署長の好意によって、彼は彼女との対面を許されたばかりでなく、警察の妨害をしない限り現場捜査に携ってもよいという内諾を得た。
康雄が留置場の扉をあけたとき、何気なく康雄の方を振り向いた彼女の蒼白の頬は、ぱッと紅をさした。殺風景な、あかるくない電灯に照された留置場で、彼女の姿は掃溜に咲いた大輪の花にも譬うべきであろうか。康雄にとっては、まことに、いじらしさの限りであった。
康雄は、元気よくはいったものの、彼女と二人きりになると、急に物を言うことが出来なかった。
「昨晩は……」
と、細い声で言ったきり、おずおずしながら、彼女の傍に腰かけた。
女は軽くうなずいて、彼の視線を避けるように、手巾で口元を蔽いながら俯向いた。