후리가나로 읽는 일본 고전
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면
三
三
それはどんな探偵法かというに、別にむずかしいものではありません。犬の嗅覚を応用した条件反射による探偵法をいうのでした。例えば、犯罪の行われた現場に遺留された犯人の所持品を犬に嗅がせると同時に食物を与えて条件反射を起さしめたならば、犯人嫌疑者が拘束された場合、若し真犯人であるならば、現場に遺留された所持品のにおいと、嫌疑者のにおいとが一致するから、犬は条件反射を起し、客観的に犯人を定めることが出来るであろうというのであります。
現場に犯人の使用した兇器又は遺留品があって、而も指紋が不明であるといったような場合、この条件反射による犯人鑑定法は、ミュンスターベルヒやグロースの案出した心理試験よりも遥かに有効であると、わが鯉坂君は考えたのであります。人間の心理試験は色々のものの影響を受けるけれども、犬の心理試験はいわば純客観的に行い得るのであるから、自分が案出した方法は恐らく世界中を震駭させることが出来るだろうと、彼はひそかに得意になったのであります。
この名案を思いついてからというものは、鯉坂君は文字通りに寝食を忘れて研究に従事しました。先ずよほど嗅覚の鋭敏な犬を選ぶ必要があると思い、その研究に全力を注ぎました。