일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

小酒井 不木의 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集(みっつのあざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 196,140자 · 396화면

아오조라 문고

医者は黙って患者を診療して居ればよい、余計な世話を焼くな、と、こういうのです。私も癪にさわりましたから、「君がそういう料簡なら僕にも考えがある。僕は人道上、花嫁に事情を告げるだけだ」と申しました。

これをきいた彼は益々怒り出しました。彼は某大学の法科を出たので、相当に法律の知識に富んで居たと見え、「他人の秘密をあばくなら、刑法に触れるから、それを覚悟でやるがよい」という意味の捨科白を残して、さっさと帰って行きました。

皆さん、従来、日本では黴毒患者の結婚ということが、左程の大問題とはなって居ないようですが、私は花嫁となる人が気の毒でなりませんでした。如何にも刑法の規定に依ると、医師は業務上取扱ったことで知り得た他人の秘密を故なく漏すと罰せられることになって居りますが、純潔無垢な花嫁に黴毒をうつすことが罪にならないで、それを妨げるのが却って罪になるのですから、悩みを感ぜざるを得ないじゃありませんか。私も刑法に触れてまで、その男の秘密をあばく気にはなりませんでしたから、私は妻に向って、ひそかにこの悩みを打明けました。すると、妻は私に非常に同情し、結婚するその娘さんを救うのは、あなたの義務だと申しました。