후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
ところが、松田太郎左衛門の先鋒隊は、まだ山上に間のある八分所からはや後方の山腹に羽柴勢の影を認めたので、忽ち機先を取る戦法に出て、一斉に銃火を浴せかけたのであった。
当然、羽柴方も応射した。
しかし、これはまだ距離も距離だし、暗くもあり、敵味方とも極めて目標の不的確な気勢射撃に過ぎなかったので、どっちに取っても、大した効はない。
むしろ、七名の小人数ではあったが、この途端に、山上から数百歩駈け下りて来て、明智兵の影を認めるや否、銃先下がりに撃って来たわずかな弾丸のほうが、はるかに奇効を奏した。
最初の七発の弾のうち、三弾は確かに敵を仆した。のみならず多寡はともかく頭上に羽柴勢の現われたことは、明智勢をして少なからずあわてさせた。敵の顔まで見える距離で敵を見たのは、この大決戦において、この一瞬が初めてであったのだから、全隊が一時ぎくと衝撃をうけたことには相違ない。
敵の形相も、阿修羅の姿も、戦いが酣となって、自分もそれとなったときは、何でもないものであるが、もっとも不気味なのは、初めに接近したときである。
その刹那には、敵と名のついた者は、人にもあらぬ悪鬼か羅刹の如き感じがするものだった。