후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
勝龍寺城へ南軍が混み入った後も、西ヶ岡方面や、久我、桂川一帯のひろい地域には、なお折々、ぱちぱちと遠い小銃音がしていた。
各所で掃討戦が行われているらしい。
一面、中川瀬兵衛、高山右近、池田勝入、堀秀政などの諸将は、一応みなここに部隊司令部を移して、大かがりを焚かせ、城門外に床几をならべて、神戸信孝と秀吉の到着を待つことにしていた。
その信孝は、程なくここへ臨んだ。
かがやく戦捷の入城だ。将士は旌旗を正してつつしみ迎えた。信孝は馬を降りて全軍堵列のあいだを通った。
「やあ。やあ」
彼はしきりに将士へ温顔をふり撒いた。とりわけ池田、高山、堀、堀尾などの面々へは、いんぎんに過ぎるほど、ていねいな会釈を与え、犒いの意を示した。
殊に、中川瀬兵衛へは、その手を取って、こういった。
「このたびの大合戦に、さしもの明智軍をも一日に撃ち摧き、亡父信長のうらみを散じ得たのは、まったく御辺たちの忠節と奮戦によるものであった。信孝、忘れは措かぬぞ」
高山右近へも池田勝入へも、同様な賞辞を呈した。
ところが、すぐその後から来た秀吉は、高山、池田などの前を通っても、何も言葉をかけなかった。