후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
世人もまたおなじだった。きのう一日で、明智の存在が泡沫のごとく、地上から抹殺されてしまった今朝、その起るときの急なるに愕いた世人は、ふたたび、その散滅の呆気なさに、茫然としているふうに見える。
しかしまだこの日となっても、まったく無傷な兵力を擁している明智方の一族があった。安土を占領してそこに拠っていた約一千余人と、坂本の城に在る千数百という人数である。そしてこの方面の将は光秀の従兄弟にあたるかの明智左馬介光春だったことはいうまでもない。
あわせれば二城で約三千の兵力はある。むなしくこれを近江口に置いたことは光秀として用兵上すこぶる下策であったと酷評する戦略家もあるが、光秀とて決してそれだけの軍をあそばせておくつもりではなかった。ただ秀吉の猛撃が余りにも一瀉千里の急潮をもって押して来たため、予備軍としていた安土、坂本の新手を加えて反撃に出るいとまもない結果となってしまったのである。
光秀が山崎へ臨む前に、急遽、従兄弟の光春へあてて早打した書面は、本来、遅くも十三日の朝には着いてよいはずだが、途中の聯絡が困難なために、これが光春の手にとどいたのは、すでに十三日の夜半を過ぎていた頃だった。