후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
とはいえ、その光春にも、なおまだ、これだけの苦戦をなしても果そうとする一つの望みはあったにちがいない。
それは、もちろん、
(ただは死なぬぞ)
であり、日頃からの覚悟と希いからも、
(こころよく果てたいもの)
とする生涯最高の場と時とに今や直面していることの自覚であった。
(――さむらいの道、一生涯の華も実も、成るか成らぬかは、ただ死に際の一瞬にあること。生涯のつつしみも守りも研きも、もしその死を誤てば、生涯の言行すべて真を失い、ふたたび生きてその汚名を拭い直すことはできない)
日頃、彼が家中の子弟にもいっていたことばを、彼はいま、我とわが身に云い聞かせながら、馬上、槍を横たえて、怒濤と怒濤の相搏つごとき血戦の中を、悠々、少しずつ、粟津の方へ進んでいた。
――こうして、ようやく、大津の町の東口まで突破して来たものの、ふと炎のような息のひまに、前後につづく兵を見ると、わずか二百騎ぐらいしか見えなかった。
多くは、途中で討たれたか、或いは負傷したものだろうが、粟津の辺で、有力な敵の部隊に味方を中断され、それからは四分五裂となって来た結果である。
「坂本へ。