일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

――北ノ庄殿へはわしから申した。なんの、大腹な筑前どののこと、若い者の一場の戯言などに気を悪うするものかと」

「叱ッ――」

馬がうごいたのである。一益が馬の後肢を避けて身を転じると、

「老人。あぶない」

秀吉は一顧して、さらに馬をぐるぐるまわし、黒々と寄って自分を見まもっている供の人数へ、

「参るぞ」

すでに多聞を出て、大手の唐橋を通っていた。

彼の宿舎は町の西端れで、小さい禅寺と隣地の一豪家を借りていた。寺坊には人数や馬匹をおき、秀吉はその農家の中二階ともいえるような所に起居していた。ここが気軽でいいというのである。

簡易な彼の旅営にしても、兵員は約七、八百名も連れている。――が、少ない方で、柴田などは出陣そのままの装備と兵力を擁して来たので、無慮一万にちかい麾下を清洲に入れているだろうという噂であった。

宿へ戻るやいな、秀吉は、

「煙い煙い。窓を開けい。梯子口も開け放しでよい」

それと、暑さとで、桐紋の式服やら長袴やら、蹴るように脱ぎすてて、

「――風呂は」

と、早や裸体での催促だった。

もう宵の五刻だが、八百の兵員の炊煙はまだ濛々と旺であった。

ここの中二階の下の部屋には、堀尾茂助、一柳市助、木村隼人佑などの近衆がつめ、身辺の世話は、小姓たちが勤めていた。