일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

が、かさねて優渥なお沙汰を賜うて、従五位下、左近衛少将に叙任せられた。

よいことをする人間と見ると何か悪いけちをつけたがる。正しく働く者にたいし、卑屈な働かぬ者が何のかのとあげつらう。

いつの世にもあることだ。大きく世の変動しているときは特に清濁の飛沫もはげしい。

「秀吉は早や専横を現わしおる。部下どもまでが、権をとって」

「柴田どのをさし措き、他の奉公人など、有るか無しじゃ」

「きょうこの頃の羽振を見れば、まるで、信長の相続者は、筑前にて候といわぬばかりな……」

翕然として、非難は彼を中心に喧ましい。――が、誰がという、火元の弾劾者の知れないのも、こういう場合の常である。

聞えても、聞えなくても、秀吉には頓着がない。そういう陰性の声は彼の多忙な心はおろか茶間の耳を傾けさすにも足りなかった。

何しても忙しいのである。

六月、信長逝き、中旬、山崎に戦い、七月、清洲に会し、下旬、長浜を撤去し、家族を姫路に移し、八月、宝寺城の工を起し――この間、京都政治所と山崎とのあいだを隔日に往来しつつ、朝に禁闕に伏し、昼に市井を巡察し、夕べに庶政を見、答使を発し、賓客を迎え、夜半の燈下に遠国の文書を閲し、払暁、部下の訴えに裁決を与えて、飯を噛み噛み一鞭またどこかへ出かけてゆくというような毎日だった。