일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

十六になる長女の茶々をかしらに女の子のみ三人を連れたお市御料人は、それこそ、王昭君の遠きへ行く日にも似るかなしき綾羅錦繍につつまれて、五彩の傘輿は列をなして北越の山をこえ、九月には、すでに北ノ庄の館に入っていたのである。

老木に花が咲いたように、五十三歳の聟殿は、国中の被官を連日招いて、披露の祝宴に満悦を見せていた。――こういう折に、羽柴家の一養子たる於次秀勝から、紫野に一寺の建立と、故右府の法事の相談が書面で来たのである。つい怠ったまま打ち過ぎてしまったのもむりはない。

しかし、十月に入り、重ねて今度は、秀吉が名をうたっての正式の招き状に接してみると、

(これは黙視できぬ)

と、彼は事の重大と、瞋怒の焔にわなないて、烈しい抗議の一書を、秀吉へぶつけたのであった。

歳月は人間を対象として流れてはいない。

が、人は往々、歳月をあてにして歩む。

あだかもいつも歳月は味方のような片思いを抱いて。

雲無心。歳月の光輪響輪もまた、大虚の車に過ぎない。

だが、同じ歳月を同じ時代のもとに持って、これを、どう用いるかは、人々の意志によるのである。ここに生態の分野が生じ、人間社会の隔差ができ、興る国、亡ぶ国、――千載までの歴史も、天地間一瞬のまに、決定づけられてゆく。