후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
全軍また奔河のごとく急ぎに急いでいる。
急行軍二里余。道はもう備中から備前に入っていた。
辛川村である。秀吉は、
「ここから先、本軍は別れて、べつの進路をとれ」
と、しばし馬を駐めて、その行軍路を各隊の将に指示した。
すなわち一軍は、西大川、真可上、和気、金谷を経て三石に至る旧道をすすむ。また一軍は、国府市場、沼、長船を通って西片上に出、三石に合する。そしてふたたび全軍一つになって舟坂峠をこえ、有年から姫路に入る。
この命令に、どの隊は旧道へ、どの隊は新道へと、一村に溢るる軍馬が一時に混み合っているところへ、おくれ走せに追いついて来た官兵衛孝高が、その率いている黒田隊をひかえさせて、自身一騎だけ秀吉の所へ来た。
歩行に甚だしい跛行をひくが、馬に乗るにはさして不自由を覚えないらしい。彼は駒をひとの手にあずけて秀吉の前にひざまずき、あたりの騒音を幸いにそっと囁いた。
「高松城の周囲一時に干潟と変りました。その代りに低地はすべて河と化し泥田となり、もはや毛利勢がお味方へ追い討ちかけんといたしても、ここ両三日中は急に踏み渉ることも相成りますまいか」
「そうか。