일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면

아오조라 문고

「出発の用意はよいか」

と、問い、一同が、

「何刻でも」

と答えると、さらば貝を吹かせよと命じ、起って、床几を畳ませた。

螺手が貝を吹く。

長く緩く、また高く低く、合図の貝が鳴りわたると、先鋒鉄砲組の大将中村孫兵次の部隊から一鼓六足にて前進を開始していた。

第二軍は、堀尾茂助吉晴。次に中軍がつづき、羽柴秀勝は、養父秀吉の旗本たちより二、三町先に立って行軍し、後陣には、秀吉の弟秀長が将として続き、総軍一万は、五段になって、姫路城外の印南野を立った。

この頃ようやく、夜が明けて、海道の松のすがたの一つ一つも鮮やかとなり、東の方、播磨灘の水平線と横たわる黎明の雲のあいだに、真ッ赤な旭日が出陣の足なみを祝ぐようにさし昇っていた。

「風は追い手だ。見よ、旗、馬じるし、吹貫なんど、この西風に、みな京の方へ吹き靡いておる。一個の人命如きは、朝あって夕べも知れぬが、量るに、わが軍の門出は、天もその名分を嘉し、前途を味方し給うものと思われるぞ。まず、腹いっぱい、鬨をあげて、この発足を天下に告げよう」

貝の音をもって、人馬の足なみを止め、まず中軍から、大喊呼をあげた。それに和して、全軍も濤の如く武者声を張りあげた。