후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,758자 · 383화면
高山右近はいう。
「敵近き地にある城主がその手の先陣たることは古来弓矢の作法でもあれば、何と申されても、中川殿のあとにつくわけには参らぬ」
中川清秀も負けずにいう。
「先陣後陣のわけ目は、何も戦場と居城の近い遠いなどということで定めらるべきものではない。要は士馬精鋭の如何にある。将たる人の覚悟と質にある」
「では、この右近には、先鋒として敵に当る資格がないといわるるか」
「いや、御辺のことは知らん。しかしそれがしこそ、余人におくれは取らぬものと、みずからかたく信じておる。故に、先陣はそれがしにと、誰へ遠慮もなく望む次第でござる。中川清秀にこそお命じあれ」
清秀はそういって秀吉に迫った。右近も秀吉に手をつかえてその命を仰いだ。秀吉は、当然、主将たるの態度を床几に構えて決裁した。
「いずれの申し条も道理であれば、中川も一線に陣取れ。高山ももちろん一番合戦の所に出て、ことばに辱じぬ功名を取ったがいい」
評議中にも、続々、斥候隊からの情報が入った。
「きのう以来、洞ヶ嶺、八幡の陣を撤した光秀は、山崎、円明寺あたりの兵力も結集し、或いは、京都坂本方面まで後退するのではないかのような空気も見えましたが、俄然、今朝以来、明らかに攻勢を示し、その一枝隊は早くも勝龍寺あたりまで転進しつつある情勢にござります」