후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
六十
舌も乾くようであった。
昼過ぎに、軽い夏の雨が降って来た。お庄は着物を着替えて、蝙蝠傘を持って学校まで出かけて行った。そして路傍の柳蔭にたたずんで、磯野の出て来るのを待っていた。
六十
盆時分に問屋の決算をしに出て来て小網町の方に宿を取っていた兄が帰る時、磯野も一緒に田舎へ行くことになった。磯野が兄の取引き先から二十円三十円と時借りをした金の額の少くないことが、その時すっかり解った。お庄のところへ来たてに磯野はそんな金で、軟かい着物を拵えたり、持物を買ったりして景気づいていたが、湯島界隈の料理屋にもちょいちょい昵近の女があった。お庄と一緒に歩いている時、磯野は途で知った女に逢うと、こっちから声をかけて、お庄をそっち退けに、片蔭でひそひそ話をすることがたびたびあった。
「あれには僕が少し義理の悪い借金もある。いつか芸者の祝儀を立て替えさしてそれッ放しさ。」と、磯野は何か思い出したような顔をして、またお庄と一緒に歩いた。
磯野がいろいろの女を知っていることが、お庄にも解って来た。
部屋で机のなかから写真を出して見ていると、磯野は手切れまで取られて別れた一年前の女をまた憶い出した。