일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면

아오조라 문고

六十九

」浅山は景気づいて言い出した。浅山がなにかにつけて、始終実姉の家の厄介になっていることは、お庄も従姉の愚痴談で知っていた。

「腰弁当こそ駄目よ。」と、従姉もそうけ立った頭髪を押えながら呟いた。

「お庄の前祝いに、私も一つ頂きましょうかね。」と、酒ずきな伯母が傍から浅山に猪口を催促した。

お庄は伯母にも愛想よく酌をしてやったが、まだそこまで気が進んでいなかった。

六十九

婚礼の日にも、お庄は母親と一緒に、昼間から従姉の家に行っていて、そこから媒介人夫婦と浅山夫婦とが附いて行くことになった。

四ツ谷から汽車に乗ったのは、その日の夕暮れであった。線路沿いの濠端には葉桜ばかりが残っていて、暗い客車の窓には若葉の影が流れた。お庄はもうそんな時節かと思って、初めてそこらを見廻した。先が急いでいたのに叔父の手もとが苦しく、持っている物も、その日の間に合わすことも出来なかった。じみな色合いの紋附の上に、衿の型の少し古くなったコートを着て、手に指環一つないのが心淋しかった。

お庄は二、三日前に受け取った磯野の手紙のことなどを想い出していた。その手紙には磯野から折れてこの間のことを詫びた文句などが書いてあった。