후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
二十三
その前には、家族と一緒に先生の行っていた海岸の方へも一度訪ねて行って、二、三日をそこで遊んで過ごした。海岸はまだ風が寒く、浪も毎日荒れつづいて、はっきりした日とてはなかった。笹村はちょうどまた注射の後の血が溷濁したようになって、頭が始終重く慵かった。酒も禁じられていた。
牛込のその下宿は、棟が幾個にも分れて、綺麗な庭などがあったが、下宿人は二人ばかりの紳士と、支那人が一人いるぎりであった。笹村は、机とランプと置時計だけ腕車に載せて、ある日の午後そこへ移って行った。そして立ち木の影の多い庭向きの窓際に机を据えた。
二十三
下宿は昼間もシンとしていた。笹村は机の置き場などを幾度も替えて見たり、家を持つまで長いあいだこの近傍の他の下宿にいたころ行きつけた湯へ入りなどして、気を落ち着けようとしたが、旅にいるような心持で、何も手に着かなかった。それで寝転んだり起きたりしていると、もう午になって、顔の蒼白い三十ばかりの女中が、膳を運んで来て、黙ってそこらに散らかったものを片着けなどする。膳に向っても、水にでも浸っていたように頭がぼーッとしていて、持ちつけぬ竹の塗り箸さえ心持が悪かった。