후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
見すぼらしい道具を引き纏めて小石川の方に見つけた、かなり手広な家へ引き移ったのは、それから間もないことであった。それまでに、お銀も一度笹村について、その家を見に行った。そして空き店を番している老人に逢って、いろいろの話を取り決めた。
「あんたまだ若い。お子供衆が二人もあるとは思えませんぜ。」
家主は毛糸の衿捲きを取って、夫婦に茶を侑めなどした。
笹村は何よりも、茶の間の方と、書斎や客間の方の隔りのあるのが気に入った。茶の間の方には、茶室めいた造りの小室さえ附いていた。庭には枝ぶりのよい梅や棕櫚などがあった。小さい燈籠も据えてあった。
そこへ落ち着いて、広い座敷に寝た笹村は旅にいるような心持がした。
笹村が前の家から持って来た萩の根などを土に埋けていると、お銀は外へ長火鉢などを見に出て行った。古い方は引っ越すとき屑屋の手に渡ってしまった。
「いくら何でも、こんなものはきまりがわるくて持ち出せやしませんわ。」
お銀は落しのおちたその古火鉢を眺めながら、何もかまわない笹村に不足を言った。それでも手放すには、あまりいい気持はしなかった。拭くのも張合いのないその抽斗の底には、どうなるか解らなかった母子の身の上を幾度となく占った古い御籤などが、いまだに収ってあった。