후리가나로 읽는 일본 고전
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田 秋声의 日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 346,393자 · 692화면
灯影の疎らなその町へ来ると、急に話を遏めて、女から少し離れて溝際をあるいていた浅井の足がふと一軒の出窓の前で止った。格子戸の上に出た丸い電燈の灯影が、細い格子のはまったその窓の障子や、上り口の土間にある下駄箱などを照していた。お増はすぐにそれと感づけた。
「およしなさいよ。」
お増はこっちから手真似をして見せたが、男は出窓の下をしばらく離れなかった。家はひっそりしていた。
「へえ、あれが本宅?」
お増はよほど行ってから、後を振り顧りながら言い出した。浅井は「ふん。」と笑ったきりであった。
「随分いい家ね。」お増は独り語のように言った。
「でも前を通れば、やっぱりいい心持はしないでしょう。可哀そうだとか何とか思うでしょう。」
「へへ。」と浅井は笑い声を洩らした。
帰ってからも、お増はいろいろのことを浅井に訊ねた。
「それは毅然した女だ。人との応対も巧いし、私がいないでも、ちゃんと仕事の運びのつくように、用を弁ずるだけの伎倆はある。それは認めてやらないわけに行かんよ。その点は、私の細君として不足はないけれど――。」
浅井は言い出した。
「じゃ、なぜ大事にして上げないんです。