후리가나로 읽는 일본 고전
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
菊池 寛의 日本合戦譚(あねがわのかっせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,771자 · 313화면
しかし崖は数丈の高さであり堀も亦至って深い。城兵また多く来襲して、貞清自らも肩を槍で衝かれた。家臣湯浅覚太夫がその城兵を突伏せたので、危く重囲を脱し得たが、従士は次々に斃れるばかりである。その処を赤い瓢箪の上に小熊を附けた馬印を押し立て、兵五百に先頭して、馳け抜ける若武者がある。重昌の子主水佐重矩である。父の弔合戦、父が討死の処に死のうとの血相凄まじい有様を貞清見て、貝を吹いて退軍を命じ、犬死を誡めて、切歯するのを無理に伴い帰った。全線に亙り戦いも午刻には終ったが、寄手は四千余の死傷を出した上に大将を討たせた様な始末である。之に引かえ城中の死傷は僅に百に満たなかったのであった。
始め幕命を受けて直ちに板倉重昌江戸を出発した時、柳生但馬守宗矩、折柄有馬玄頭邸で能楽を見物して居たが、この由を耳にするや、席を外して出で、馬に乗って重昌の後を追った。品川を駆け抜け川崎まで走りかけたが、ついに追い着く事が出来なかった。日も暮れて仕舞ったので、止むなく引返した宗矩は、登営して将軍に謁し、至急上使を変えんことを乞うた。台命を論議する言であるというので、家光の不興は甚しい。