후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
大杉 栄의 日本脱出記(にほんだっしゅつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,254자 · 151화면
五
そしてマダムはそれら土人の生活を心から愛していたようだった。
しかるにこのマダムが、アフリカのヂブチに上陸していろいろと買物をしようとした時、もう夕方で大がいの店はしまっていて、ただユダヤ人の店だけ開いているのを見て、とうとうそこの名物のそしてマダムがしきりに欲しがっていた駝鳥の羽も何にも買わずに船へ帰ってしまった。最後の一軒の店なぞでは、ここはそうらしくなさそうだからと言いながらはいって行ったのだが、主人らしい男の少しとんがった鼻さきを見るや否や、青くなって、慄えるようにしてそこを飛び出した。そしてこんな汚らわしいところには一時も居れないというような風で、少々呆気にとられている僕の手をとって、大急ぎで帰った。
五
フランスの船は、海防とか西貢とかの、仏領交趾支那の港に寄る。そして、そこからまた、満期になったフランスの下士官どもや兵隊が大勢乗った。
ただの兵隊はみんな飲んだくれで、どうにもこうにもしようのないような人間ばかりだった。前に言った水兵どもは、みんな若くて、多少の規律もあり、薄ぼんやりした顔つきはしていたが、人間らしさは十分にあった。が、この兵隊どもになると、もういい加減の年恰好で、豚のようにブウブウ唸りながらごろごろしている奴か、あるいは猛獣のような奴か、とにかく人間というよりはむしろ畜生ども