후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
あっという声と、「いたぞ」という叫びが起こり、新八は草むらの中を走った。木戸口にいた二人がこちらへ走って来、新八は逆に木戸のほうへ走った。
「そこだ、そっちへゆくぞ」という叫び声や、「待て、逃げてもむだだぞ」という声が新八の耳を打った。
――あさましい、あさましい。
新八はそう思いながら、狂ったように草むらからとびだし、そして、木戸口に立っている男を見ると、前後のふんべつもなく、「助けて下さい」と云いながら、その男のうしろへ走りこんだ。
「助けて下さい、無実の罪で追われているのです、頼みます」頼みますと云って、喘ぎながら、男の袖につかまった。
男は二人いて、一人が提灯を持ち、新八のようすを見た。そこへ追手の者が四人、走りよって来た。新八は提灯を持っている男を見て声をあげた。
「貴方は、矢崎さんですね」
男は新八を見た。
追手の四人がそこへ来て、その男ですと指さし、「おい、神妙にしろ」と云った。新八は哀願するように、貴方は原田さまの矢崎さんでしょう、と云った。
「私は矢崎舎人だが」と相手が云った。
「宮本新八です、お忘れかもしれませんが」と新八はけんめいに云った、「万治三年の大変のときに殺された、いや、上意討になった、宮本又市の弟です」