후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
縦から見ても横から眺めても、さっきのとおり正真正銘のフィリップ殿下である。
ともかく、気分はスッカリ元に復したから、小首は傾げながらもまた夫人は、生き生きとして来客たちの接待に余念もなく、当夜の客にいささかの不快も与えず会は成功裡に終ったのであったが、殿下が御帰館になったのは、来客たちの引き揚げる三、四十分ばかりも前であったろうか? 夫人の記憶するところでは、その後殿下がお踊りになったのは、白耳義大使夫人に請われて御一回、イエンス・アンナセン赤十字社長の令嬢、評判の美人アストリード・アンナセン嬢にお相手を請われて、もう一回……都合、この二回だけであったように覚えている。
「御歓待で、まことに愉快な夜を過ごすことができました。明日は、陛下の御名代を務めねばならぬので、失礼だがこの辺で、お暇したいと思う」
と丁寧な御挨拶であった。そして、オーケストラ総起立、舞踏を中止して満場その場でお見送り申し上げているうちに、顕官名士夫人らと握手を交されて、やがて国家吹奏裡に副官を随えて、お帰りになったのであったが、その際も何事も仰せにはならなかった。玄関まで御見送り申し上げたビョルゲ夫妻と、温かい握手は交されたが、今度こそ何とか仰せあるか? と、胸を躍らせていた夫人には、ついに一言の御見舞いの言葉も下さらなかったのであっ