후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
不幸なる人の友
「合点だ! だが姐御、声が可笑しいやね、心浮き浮きてえところじゃねえのかね?」
浮き浮きどころか! いよいよ殿下が背後で糸を引いていられると知った途端から、気が鬱陶しくて感情を介入させてならぬとは知りつつも、何か幻滅の悲哀といったものが感じられてくる。それが受話器は措いてもしばらくそこに、彼女を喘がせていた。
不幸なる人の友
フィリップ殿下は二年ばかり前に、フルステンボルグ城内のメルビイ宮を出て、今では郊外西南へ三キロ、セーゲルフォス丘に程近い民家を買い上げて住んでいられる。
付近の牧羊業者の主婦連、退役官吏の古手、町の浮浪少年たち、手の内全部を動員して、オーゲは厳重な見張りを続けているのであろう。聞き込みが頻々と齎されてくる。何も一時にその聞き込みが入ってきたわけではないが、総合すると大体、こういうことになる。
「殿下は、極めて規則正しい生活を送っていられる。毎朝九時の御出勤、夕方四時頃にティルボンの龍騎兵連隊から退けて帰られるほかは、絶えて外出の御模様もない。偶に国王陛下の御都合で、御名代をお務めになるくらいのものである。
夕食後は、書斎にお籠りになると見えて、裏庭から向って右側二番目、白樺の木立ちに囲まれた二階の部屋からは、深夜一時二時頃までも、電灯が煌々と輝いている。