후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
一人の妹なのであった。しかも兄妹揃っていかなる悪因縁ぞ! 太子は厭い抜いていられるにもかかわらず、このキャゼリン・ジャルディン嬢の胸からは兄を成敗した美貌な年少太子の俤が夢寐にも消え去らず、今夏、遥々太子の後を慕ってボンベイから日本へ来朝したばかりの身の上だということなのであった。私が万平ホテルで逢った時がMISS・キャゼリンが日本へ来て初めての太子訪問の時。なるほどそれであの時太子は眉一つも動かされず平然としていられたのだなと今更ながら私にも合点がいったのであったが、現実は巧まずして時に小説よりも奇なりという言葉は古くから日本にもあり、また西洋にもあった。しかしさすがに想像を絶したこの奇なる事実に直面しては私もあいた口が塞がらなかったのであった。そして嬢は今帝国ホテルに宿をとっているという。
「初めてです! 初めて今伺ったお話です」
まだ私にはこれが実在事実の話であろうとはどうしても受け取れず、名高い西洋の小説の中でも彷徨しているような気持がして夢のように呟いたのであった。「……それにしてもそういう因縁の婦人がなぜそれほどに太子のことを思い詰めていられるのでしょう? 自分と仇同然な立場に置かれている身の上ではありませんか?」