후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
山陰を指して、そこから来たということを示すために、大尉が山の方角を指さして道を歩いて見せると、老人の方はこの都会のことでも問われたと思ったのであろうか。天を指したり、また背後の殿堂を指し示したりして、何のことやら頓と要領を得ぬのであった。
しまいには両者とも、苦笑しながら、ただ顔を見合せているばかり、老人の面には、ありありと当惑の色が泛んできた。背後を顧みて周囲のものと何か耳語していたが、やがて今度はその周囲のものが進み出てきて話し掛ける。入れ替ってまた他のものが話し掛ける。もちろん、幾人替ってみても、言葉の通じようはずもなく、ほとほと困じ果てたように額を集めて相談し合っていたが、結局の詰まり、さっきはこちらから紙と鉛筆とを持ち出したが、今度は向うから紙とペンとを持ち出してきた。
その紙も、紙とも付かねば皮とも付かぬ絖のようにピカピカとして、光沢のある薄い堅靱なものであった。ペンは鵞の羽毛を削ったもの、そして瓶はないとみえて、綺麗な切籠硝子の皿にインキ様の液体が載っているのであった。老人はその薄い堅靱なものの上に、しきりに何か書いている。我々のかつて見たこともないような文字……言わばアルファベットに亜剌比亜文字の装飾を付けたと言ったような字を書いているのであった。