후리가나로 읽는 일본 고전
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇(いきふどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 198,400자 · 387화면
そのころ山茶花屋敷には、この屋敷をたてた石藤左近将監という城代家老がすんでいたのじゃが」
と、むかしをしのぶように、和尚さんは白髯をしごきながらじっと目をとじられました。
この老僧は、いったいどういう話をしてくださったのでしょうか? だいぶ長いお話になりますから、それを私がかわって申しあげることにいたしましょう。
まえにもいいましたとおり、城代家老といえば、藩では殿さまのつぎに位する権力ならびないおかたです。
左近将監はそのころ四十五、六、かくばったその名のしめすとおり、性来武ばったことのすきなたちで、じぶんでも間庭無念流の太刀をよくつかわれます。
若党、仲間、小間使、奥女中、下働き、厩番など、多ぜいの召使にかこまれていましたが、奥方は二、三年まえに亡くなって、いまでは二十歳になる新之丞という息子とたった二人っきり……その新之丞は御殿の出仕からまだもどらず、長押に槍や薙刀をかざった居間に、左近将監はたったひとりっきりで、さっきから何やら人待ち顔に、パチリパチリと、碁盤の上に石をならべていました。
おそらく、碁のあいてでも待っていたのかもしれませんが、ちょうどそれは暑い暑い真夏の七つ時、申の刻ごろのことであったといわれていますから、いまの午後の四時ごろだったでしょう。