후리가나로 읽는 일본 고전
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇(いきふどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 198,400자 · 387화면
六
それにもかかわらず、私の口から出て来るものは妙に気持が硬張って、まるで喧嘩口調の詰問です。これでは兄の怒るのも、無理はありません。
思うことは、少しも口に出ず、思わぬことばかり口から出て、しかも詰問口調でありながら、私の知りたい事件の核心には少しも触れず、ただ廻りをぐるぐるとめぐっているに過ぎないのです。が、私にはこれ以上、もう兄に問い質すだけの気力はありませんでした。
六
その翌る日から、どんなに兄と私との問が恰好の付かぬ気拙いものになったかは、これももう特別に、申し上げるほどのこともありますまい。
私は、不用意に兄に顔を合せることを避けていますが、思い做しか兄の方でもまた私を避けているように思われます。翌日からは、兄と親しく顔を合せる機会も、ありませんでしたが、偶にどうかした拍子には、顔を合せないとも限りません。そうした時の、兄のドキマギした様子といったら、ないのです。眩しそうに、人の顔を盗み見るようにして、かえってこっちの方が、気の毒になるくらいです。
「わしの思うには、……ソノなんだな……」
と人の気を兼ねて、怯ず怯ずいい出して来るのです。
「身体の工合が直ったら、早く東京へ戻って……ソノなんだ、お前のいるのが邪魔で、帰れというんじゃなえが、お前には大切な勤めがあるんだから、またゆっくり出直して来た方