후리가나로 읽는 일본 고전
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えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면
文政八年初代豊国歿するや、その門人歌川国重自ら二代豊国の名を犯しぬ。本郷に住みしを以て本郷豊国といふ。今日坊間において往々初代豊国の筆と称して国重の画を売るものあり。国重は師の名を犯せしが名声揚らざりしかば幾何もなくして業を廃せしといふ。その作元より初代豊国に比する事能はざれど今日に至りてこれを見れば同門の国貞国政らと並びて更に軒輊なし。役者似顔一枚絵並に二枚続はその彩色濃艶ならざる処かへつて国貞が晩年(三代豊国)の作に優れり。美人風俗画においても六郷川渡船三枚続の如き聊か寛政名手の俤なきに非ず。(飯島半十郎著『浮世絵師便覧』には国重を豊重となしたり。『関根氏名人忌辰録』に国重〈二代豊国〉天保六年歿年五十九とあり。)
国重の名漸く忘れらるるを待ちて(弘化二年)歌川国貞また自ら先師の名を継ぎ同じく二代豊国と称しぬ。国貞は天明六年に生れ元治元年七十九歳を以て歿したればその長寿とその制作の夥しきは正に葛飾北斎と頡頏し得べし。然れどもその制作中の最も佳良なるものは悉く豊国の名を継がざりし以前にして、殊に文化時代の初期の作には時として先師豊国に匹敵すべきものなきにあらず。