일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えどげいじゅつろん

江戸芸術論

永井 荷風

永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면

아오조라 문고

四

四

『北斎漫画』及この種類の絵本はいづれも薄き代赭藍または薄墨を補助としたる単彩の板画なり。されば北斎が彩色板画の手腕を見んと欲すれば富嶽三十六景、諸国滝巡り、名橋奇覧、詩歌写真鏡の如き錦絵を採らざるべからず。これらの諸作はいづれも文政六年以後に板行せられしものにして、北斎が山水画家としてまた色彩家としてその技倆の最頂点を示したる傑作品たるのみに非らず、その一は司馬江漢が西洋遠近法の応用、その二には仏国印象派勃興との関係につきて最も注意すべき興味ある制作なりとす。

ここに暫く葛飾北斎が画家としての閲歴を見るに、彼は宝暦年間に生れその齢歌麿より少き事僅に七年なり。然れどもその画風筆力の著しき進境を示したるは歌麿の歿後、文化中葉の事にして、年既に四十歳を越えてより後の事なり。彼が司馬江漢の油絵並に銅板画によりて和蘭画の法式を窺ひ知りしは寛政八年頃、年三十余歳の時にして、当時の浮絵及絵本に多く名所の風景を描きたり。その後文化の初め数年に渉りては専馬琴その他の著作家の稗史小説類の挿絵を描き、これによつて錦絵摺物等の板下絵においてはかつて試みざりし人物山水等を描くの便宜を得、大にその技を練磨したり。