후리가나로 읽는 일본 고전
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えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면
国芳の武老絵は古来土佐派に属せし領域を奪ひ以て浮世絵の範囲を広めたるものと見るも可ならんか。余は浮世絵師中ややデラクロワ、メイソニエーを連想せしむべき画家ある事を喜ばずんばあらず。
国貞と国芳とは共に豊国歿後歌川派中の最も卓越せる画家にして、当時二家の競争は、「葭がしげつて渡場の邪魔になり」といふかの川柳においても想像せらるる如く、時には互に反目嫉視せるや知るべからず。五渡亭国貞は「歌川を疑はしくも名乗り得て二世の豊国贋の豊国」の落首に諷刺せられしといへどもとにかく歌川派の画系をつぎ柳島と亀井戸とに邸宅を有せしほどなれば、当時の地位は国芳の上にありしや明かなり。(『安政見聞録』中亀井戸辺震災の状を描ける図に歌川豊国が倉付の立派なる邸宅を見せたるものあり。)然れども画家としての手腕は余の見る処国芳はしばしば国貞に優れり。国貞の作には常に一定の形式ありて布局の変化少くまた溌剌たる生気に乏し。(余の友人板倉氏の説に国貞の風俗画の佳良なるものは歌麿の画題と布局とをそのままに模写したるもの多しとぞ。)余は国貞の板画においては必ず粉本の臭味を感ずるに反し、国芳においては時として西洋画家の制作に接する如き写生の気味人に迫るものあるを見る。