후리가나로 읽는 일본 고전
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えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면
例へば雲の白きに流るる水の青きと夕照の空の薄赤きとを対照せしめたる、あるひは夜の河水の青きが上に空の一面に薄黒く、この間に苫船の苫の黄きを配したる等、極めて簡単明瞭なるその配色はこれがためにかへつて看るものをして自由に時間と空気と光線の感覚を催さしむるの余地を与へたり。米国人フェノロサは明治三十一年小林氏の主催したりし浮世絵展覧会の目録において広重が愛宕山の図につき論じて曰く「遠く海を描きて白帆を点綴したるは巧に軟風を表しまた自ら遠景において光線の反射を示せり。小さき人物は広重と同時の英国大画家タアナアの如くしばしば杭の並べる如き観あれどこれまた風景中の諸点を強むる力あり。」また永代橋の図につきては「船の意匠は根本的また文法的と称すべし。鮮明なる二種の色調と黒白とを併せ用ゐて各部を異らしめたる所、共に強烈なる油絵の顔料といへどもよくこれに及ぶ事能はざるべし。余はホイッスラアの最有名なる銅板画よりもむしろ本図を好む。」と。この訳文甚佶倔にして作品の説明簡略なるがため当時の会場を記憶せざるものにはこれらの賛辞のいかなる板画についてなされたるや明かに知る由なし。