일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えどげいじゅつろん

江戸芸術論

永井 荷風

永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면

아오조라 문고

洲崎弁天海上の眺望と題したるもの、また御茶の水より富士を見たるもの、あるひは銚子の海浜、隅田川真崎等を描きし風景の如き、その空中に漂ふ大なる白雲は家屋樹木と共にこれらの図の布局をなすに当つて欠くべからざる要件の一となれり。此の如く山水画の制作につきて空と雲とに意を用ゐたるは日本画家中この北寿の外にはいまだ何人もなさざる所なりき。彼の師たる北斎は和蘭陀画の感化を喜ぶ事決して北寿に劣るものならざれども後年に至るもなほしばしば日本在来の棚曳く霞を横はらしめて或時は不必要と認むる遠景を遮断するの方便となし、或時は高処を示すの手段となしたり(ペルヂンスキイは北斎が描く霞の形状をば西洋手袋の指先を並べたるが如しといへり)。広重は四条派の山水に見るが如き濃淡を以て巧みに樹木風景を曇らす霞を描きたれど、晴天の青空に浮動する雲につきては一度も北寿の如くに留意する所なかりき(北斎の絵本『富嶽百景』三巻中には雲を描きしもの尠からず殊に初巻快晴の不二の図は鱗雲に似たるものを描きて甚よし然れどもこの絵本は晩年の作にして年代よりいへば北寿の後なるべし)。

北寿の新開拓は更にその山水画に光線を表示せんと企てたる事なり。