후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면
」
また曰く、「これら衣裳の色彩によつて見るに日本の婦人は欧洲人が鮮明単一なる色を欲するとは全く異りて遥に芸術的なる天然物そのままの色彩を好むものといふべし。日本の児女がその身に纏はんとする絹布の白さは魚類の腹の白さ(即ち銀白色)なり。また淡紅色は紅味を帯びたる雪の色(即ち蒼白き淡紅色)なり。藍は藍がかりし雪の色(即ち明快なる藍)及空の黒さ(即ち濁りし藍)及び桃花を照す月色(即ち紅味を帯びたる藍)なり。黄色は蜂蜜の色(即ち明き黄色)の如し。赤色は棗の実の赤色にして烟れる焔の色(黒き赤)と銀色の灰色(灰の赤)とに分たれ、緑には飲料茶の緑、蟹甲の緑、また玉葱の心の緑(黄味ある緑色)、蓮の芽の緑(明き黄味ある緑)等あり。これらの眼に見て美しき混和されたる色彩、愛すべき濃淡を有する色彩は欧洲人の見て以ていはゆる不調和 Fausse なる色彩と称するものなり。」
此の如く歌麿の錦絵に現れたる光沢なき弱き色調はゴンクウルの賞讃措く能はざる所にして彼は篇中到る処語を変へ辞を重ねてその説明に倦まざりき。その中左の一節の如きは最も簡単にまた最も巧に歌麿板物の色彩を形容し得たるものといふべし。