후리가나로 읽는 일본 고전
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えどげいじゅつろん
江戸芸術論
永井 荷風
永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면
こはその発見者自身の語るが如く、かかる古美術品の制作年次の如き、元より絶対的に数字の誤りなしとは断言し得べからず。凡て記載されたる年数に近きものたるは勿論なるべしといへども、斯界の研究者は必ずや見て以てフェノロサが推断の誤謬なきに驚かざるを得ざるべし。浮世絵一枚々々の出板年数は一見容易なるが如しといへどもしかも唯漫然として各板画の画風筆法等を比較するが如き事にては決して発見し得べきものにあらず。浮世絵板物には幸にも大抵画工の署名あればフェノロサはこれによりて画工の生死年次を参考としたるは勿論たるべしといへども、その板画出板の年次に至つては例へば宝暦より寛政に至る浮世絵全盛期中、西村重長の寛保三年(一七四三年)における、鈴木春信の明和二年(一七六五年)における、あるひは鳥居清長の天明三年(一七八三年)における、また喜多川歌麿の寛政七年(一七九五年)における制作といふが如く明確に年数を決定し得べきものは甚だ少し。然らばフェノロサがこの穿鑿に関して最も主要なる手掛りとなせしものは何ぞや。そは唯画中の人物を見てその結髪の形状によりしのみ。されどこれとて明瞭に毎年流行の変化を示して誤りなからしむるものならず。