후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
是と同じような鼠の島は、瀬戸内海の中にも幾つかあったらしい。私の聴いている一つは山口県の東部、大島群島の南の方にある片山島、是などは隣の島からは一里余りしかなく、平地も大分にあるので、何度か開墾しようとして渡ってゆく者もあったが、何分にも鼠が多く、小屋を掛けて泊りこんでいると、夜分は入ってきて人の鼻を咬んだというような騒ぎなので、成功した者がないということだったが、それは今から三十五年ほど前の話、この頃はもう畠も拓かれ、耕す人も住んでいるというから、ここの鼠の歴史には、たしかにまた一つの変化があったのである。
人が夙くから活躍していたためか、この方面にはとくに注意すべき事件が多かったように思う。伊予の黒島の異変は、後に似た話と一括していうつもり、周防の大島辺でも、鼠の群が荒れまわって、農作を妨げた話は毎度あったようで、片山島からだいぶ東の方に離れた端島という小島なども、一旦開発せられて人家二十三戸、石高五十五石の検地まですんでいたのに、鼠があまり多く農作を不可能にしたために、引地すなわち村を撤回したということが、岩国藩の旧記に誌されていて、それは享保十五年(一七三〇)の事実であるが、今日はまたふたたび四十戸余の家ができている。