후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
植物と宗教
だ。これが今日人間社会の状態なのである。
ところがそこに沢山な人間がいるのであるからその中には他人はどうでもよい、自分独りよければそれで満足だと人の迷惑も思わず我利な行いをなし、人間社会の一人としては実に間違った考えをその通り実行するものがあって、社会の安寧秩序が何時も脅かされるので、そこで識者は色々な方法で人間を善に導き社会を善くしようと腐心している。今沢山な学校があって人の人たる道を教えていても、続々と不良な人間が後から後から出て来てひどく手を焼いている始末である。
植物と宗教
私は草木に愛を持つことによって人間愛を養うことが出来得ると確信して疑わぬのである。もしも私が日蓮ほどの偉ら物であったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている。私は今草木を無駄に枯らすことをようしなくなった。また私は蟻一疋でも虫などを無駄に殺すことをようしなくなった。この慈悲的の心、すなわちその思い遣りの心を私は何んで養い得たか、私はわが愛する草木でこれを培うた。また私は草木の栄枯盛衰を観て人生なるものを解し得たと自信している。これ程までも草木は人間の心事に役立つものであるのに、なぜ世人はこの至宝に余り関心を払わないであろう? 私はこれを俗にいう「食わず嫌い」