후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
これは全く中村先生が学術に忠実で、情誼に厚く、且つ仁侠の気に富んでおらるるの致すところで、私は深く感謝して止まなかった。私が先生を知ったのは、大正十一年七月で先生の統べられておられる成蹊高等女学校の生徒に野州の日光山で植物採集を指導することを依嘱せられ、同先生其他同校職員の方々と共に同山に赴いた時、親炙する機会に蓬著したわけである。日光湯元温泉の板屋旅館を根拠として、生徒は別の一棟に、中村先生と私とは二階に間をとったが部屋が隣なので色々な物語を交した。私は従来の身の上話や雑誌の事などを申上げたところ、先生はよくこれを聴かれ渥き同情の心を寄せられ、私に対し非常な好意を示された。中村春二先生に関しては次の事を記さねばならない。それはその後同校の生徒と再び日光に行った時、同じ二階に校長の某氏と間をとった時、はじめて知って感激したのであるが、二度目に行った時は、以然中村先生がおられた部屋に私が入り、私のいた部屋に某氏が入ったのであるが、私が前年にいた部屋は、上等な良い部屋だったのに、今度は狭い次の間であった。思えば中村先生は私に客人としての礼を尽され、自らは次の間に下って私を良い部屋に入れて下すったわけであった。