후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
科学の郷土を築く
学問の環境に育つ
私は幸い七十八歳の今日でも健康には頗る恵まれていますから、これからの余生をただひたすらわが植物学の研究に委ねて、少しでもわが植物学界のために貢献出来れば、と念じているばかりです。
科学の郷土を築く
学問の環境に育つ
私の二十歳といえば、明治十四年のことで、私がはじめて、東京の空気に触れて、故郷にかえっていた頃でした。
私の郷里は、高知県高岡郡佐川町ですが、そこは、藩主山内侯の特別待遇をうけていた国家老深尾家が治めていたところで、士族の多い市街だったのです。
街には「名教館」という学校があって孔孟の教が教えられ、算数の学が講ぜられなどして、学問も随分盛んでした。当時高知についでの学問地だったのです。
でもその時代は士族とか町人とかの区別が厳しく残っていて、学問は主に士族の間にのみ盛んでした。そして、田中光顕伯、土方寧博士、広井勇博士などの名士を送り出しました。
私は酒屋の子供だったのですが、こうした学問の環境中に育って来たのです。そして、時勢は次第に学問の必要を理解するようになった。学問を士族の特権と考えるような時代は過ぎ去りました。
郷土へ新しき知識を