후리가나로 읽는 일본 고전
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
牧野 富太郎의 牧野富太郎自叙伝(まきのとみたろうじじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 94,045자 · 185화면
大学を辞す
「文化日本」のため絶大な貢献をなした功績者として一月二十五日東京朝日新聞社において昭和十一年度の「朝日賞」を贈呈される九氏――わが植物学界の至宝、牧野富太郎氏……
日本植物分類学の始祖
輝く研鑽五十年の集大成
斯界の至宝牧野博士
…………
牧野博士が受けた賞牌には、
一、日本植物分類の研究
本邦の植物分類に専念すること五十年、この全的努力は遂に昭和十一年十一月牧野植物学全集を完成し、わが植物学界に貢献すること多大なり。
右貴下の功績を賞讃し、本社朝日文化賞規定により表彰候也。
とある。
朝日賞の詮衡に当たって、新聞社の人が大学の教室に見えた時、柴田桂太博士をはじめ皆喜んで賛成してくれたが、ただ一人某博士のみは私のことを悪口し、散々にこき下したので新聞社の人もその態度を怒り、それにはかまわずに私を推薦したということである。
朝日賞を受けた時貰った金は、何か有益なことに使わねば相済ぬと考え、今なお大切に保管している。
都々逸に咏んだものに、
沈む木の葉も流れの工合
浮かぶその瀬もないじゃない
大学を辞す
昭和十四年の春、私は思い出深い東京帝国大学理学部植物学教室を去ることになった。