일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,271자 · 263화면

아오조라 문고

「どうも文字のようですな。」と、巡査が顧ると、忠一は黙って首肯いたが、軈て衣兜から手帳を把出して、一々これを写し始めた。石の面には所々缺けた所があるので、全く写し了るまでには尠からぬ困難と時間とを要した。巡査も根好く待っていた。

「これは確に蒙古の字です。僕には全部は判りませんが、所々は朧げに其意味が推察されます。」と、忠一は手帳を収いながら、「これに因て考えると、彼の※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)なるものは元の蒙古の子孫らしい。彼等が隠していた飛騨判官の兜と対照して研究したら、頗る面白い歴史上の事実を発見するかも知れません。唯、蒙古の人間が何うして斯んな山中に隠れ棲んでいたかと云うことが甚だ疑問ですが、東京へ帰って蒙古語専攻の学者に此の文章を読んで貰い、又一方に飛騨判官の伝記を調べて見たら、秘密は自然に解決されるでしょう。何しろ、お庇様で種々の興味ある発見を為ました。」

二人は再び縄梯子を伝って、穴の入口へ登った。窟の前に屯していた警部等も、金の兜には驚いた。

「何処に有ったのです、そんなものが……。」と、皆口々に問い寄るので、忠一は先ず其概略を説明した上で、これは何人も私すべきもので無い、事件が落着するまでは何分宜しく保管を頼むと云えば、警部等も快く承諾した。