후리가나로 읽는 일본 고전
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,271자 · 263화면
(六)
町の家々は昼も眠っているように見えた。
富山の友人から貰ったトムと云う大きな西洋犬が、主人父子の後を遅々と躡いて行った。
(六)
長くもない町を行き尽して、やがて駅尽頭の角に来ると、冬を怨む枯柳が殆ど枝ばかりで垂れている傍に、千客万来と記した角行燈を懸けて、暖簾に柳屋と染め抜いた小料理屋があった。雪国の習で、板葺の軒は低く、奥の方は昼も薄暗い。
安行父子が今やここの門を通ると、丁度出合頭に内から笑いながら出て来た女があった。年は二十二三でもあろう、髪は銀杏返しの小粋な風であった。
市郎の顔を見るや、彼女は俄に衣紋を繕って、「あら、若旦那……。」と、叮嚀に挨拶した。市郎も黙って目礼した。
「よいお天気になりました。」と、女は笑を含んで再び詞をかけた。
「好い天気になりましたなあ。」と、市郎も鸚鵡返しに挨拶して、早々にここを行き過ぎた。女は枯柳の下に立って、暫時は其の後姿を見送っていた。
「お前はあの女を知っているのか。」
五六間行き過ぎてから、安行は低声で訊いた。
「いえ、知ってると云う程でも無いんですが、この夏、吉岡の忠一君が帰省した時に、一所にあの家へ飲みに行ったことが有るんです。