후리가나로 읽는 일본 고전
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,271자 · 263화면
ああ、好い心持だ。トテモ愉快だわ。
(おつやは再び重兵衛に酌をする。重兵衛も好い心持そうに飲む。旅人は無言でおつやに酌をする。)
おつや まだ飲ませて下さるの。はい、はい、恐れ入りました。(又飲む。)ねえ、あなた。まだ御挨拶も致しませんでしたが、あたくしはこのおじさんの遠縁にあたる者で、生れは相州小田原在、餓鬼の折から手癖が悪く……じゃあ大変だが、まあ些っとばかりペンペンを仕込まれたのが因果で、先ず小田原を振出しに、東海道を股にかけという程でもございませんが、大磯箱根や湯河原を流れ渡って、唯今では熱海の松の家に巣を食って居ります。俗名はおつや、芸名は金八、あだ名はがらッ八又はがら金……。若しインチキだと思召すなら、念のために役場へ行って、戸籍の謄本をお取りください。あはははははは。
旅人 (羨むように。)あなたは全く朗かですね。
おつや (いよいよ調子が崩れて来る。)ええ、ええ、大いに朗かよ。この頃の流行り言葉で、明朗とか云うんですよ。それでも月に村雲、朗かな人間にも時々に虫の居所の悪いことがあって、主人とも衝突いたします。電車だって自動車だって屡々衝突する世の中に、芸妓が主人と衝突するのも不思議はないでしょう。