후리가나로 읽는 일본 고전
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,271자 · 263화면
(十六)
」
一酷老爺の七兵衛は、箒で手暴く突き退けると、酔っているお葉は一堪りもなく転んだ。だらしなく結んだ帯は解けかかって、掃き寄せた落葉の上に黒く長く引いた。
「随分酷いのね。」と、お葉は落葉を掴んで起上ったが、やがて畜生と叫んで、其葉を七兵衛の横面に叩き付けた。眼潰しを食って老爺も慌てた。
「阿魔、何をするだ。」
腹立紛れに箒を取直して、お葉の弱腰を礑と薙ぐと、女は堪らず又倒れた。
「あら、老爺さん。どうしたの。」
優しい声に驚いて顧った七兵衛、俄に色を和げて、
「や、吉岡の嬢様……。被入せえまし。」
(十六)
市郎が途中でに襲れたという噂は、早くも隣村まで伝えられたので、吉岡の家でも甚だ心配して、冬子が取敢ず見舞に来たのであった。来て見ると此の始末で、仔細は知らぬが七兵衛老爺の箒の下に、一人の女が殴り倒されているので、制めずには居られぬ。
「老爺さん、まあ其んな乱暴なことを為ないで……。一体、どうしたの。」
「何、この淫売婦が家の若旦那を呼び出しに来たから、追っ攘って了う所で……。」
「若旦那を呼び出しに……。若や柳屋の……。」と、冬子は眼を輝かしてお葉を凝と視た。