후리가나로 읽는 일본 고전
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
三浦 環의 お蝶夫人(おちょうふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,730자 · 242화면
ルーレットという賭博で国の政治を賄っているので有名なモナコのモンテカルロで「お蝶夫人」をうたった時でした。私の相手役のテナーは有名なジリーでしたが、ピンカートンに扮したジリーが私の肩に手をかけて
「私の可愛い蝶々さん――
とうたい出しましたが、その時のジリーのピアニッシモの声の美しさといったら、まるで天国へ行ったような気持ち、私はジリーのピアニッシモに聴き惚れて、うっとりしてしまい、もっともっとうたって下さい、と心の中でお願いしているうちに、ジリーの歌がとまってしまいました。そしてジリーにつっつかれてハッと我に返った時にどうしましょう、私は自分のうたうところを忘れていたのでした。穴があったら入りたいという気持ちはあの時のことでございます。私はあわてながらも、気を落付かせてうたい出してステージに穴をあけずにすみましたが、後で私は、ステージに立ったら最後芸術家は自己を忘れてはいけない、ステージでの芸術家は自分の芸術を観客に示すものであって、一緒にステージに出ている芸術家の歌に聞き惚れてはいけない。芸術家、殊にオペラシンガーは自分の歌をお客様に聴かせるためにステージに出ていることを片時も忘れてはいけない、と自分で自分を戒めました。